美味しいコーヒーを飲むためのポイント〜味わいかた編〜

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「コーヒーは好きなんだけど、何が美味しいとかはわからない」

「いっつもなんとなく飲んでるけど、味は意識してないなぁ」

 

このように思っている方、結構いらっしゃるんではないでしょうか。

実際僕の友達も同じようなことを言っています。

 

それは非常にもったいないです!!!

コーヒーは嗜好品です!だからこそ美味しいコーヒーを、美味しいと思って飲んでもらいたいんです!

しかし、何を基準に味わえばいいのかわからない方も多いと思います。

そんな方のために、

コーヒーの味が決まる4つのポイント

をお届けしようと思います。

それは、

「香り」「コク」「酸味」「風味」

の4つです。順番に詳しく見ていきましょう。

 

 

香り


 コーヒー屋の前を通った時、「コーヒーのいい香りだな」と思うこと、ありませんか?

コーヒーを想像した時には、あの芳ばしい香りを思い出す方は多いのではないでしょうか。

それだけ、コーヒーにとって「香り」は重要な要素なのです。

 

その香りが、コーヒーによって微妙に違うことを知っていましたか。

もちろん、焙煎したことによる軽やかな芳ばしさが大部分を占めています。

しかし、それとともに豆本来がそれぞれもつ香りがブレンドされています。

芳ばしいナッツのような香りや、ふくよかで甘い花のような香り。さらには爽やかな柑橘類のような香りや、濃厚なチョコレートのような香りなど、そのバリエーションは様々です。

もちろん焙煎度合いによっても香りは変わるので、同じ豆でも焙煎の仕方で様々な香りを楽しませてくれます。

 

ぜひ次にコーヒーを飲む時には、注意深く香りをかいでみてください。

目をつぶって、鼻から大きく息を吸い込むように香りをかぐ。そして、鼻の奥で十分に香りを味わったら大きく息を吐き出す。

こうすることで、芳ばしさの裏に隠れている豆本来の香りを味わうことができます。

豆本来の香りは非常に繊細です。わからなくなったら自分の肌の香りをかいでみてください。

自分の肌の香りは、本人にとってはフラットなものです。肌の香りで鼻をリセットすることによって、より豆本来の香りを感じやすくなります。

 

 

コク


 低脂肪乳と無調整乳を飲み比べたことはありますか?

低脂肪乳は口に含むとさらっとしていて飲みやすいですが、飲みごたえはなく、牛乳のもつ濃厚な味わいは薄れています。

その後無調整乳を口に含むと、舌の上にしっかりと重みを感じ、濃厚な味わいを感じることができます。

この重みと濃厚さこそが「コク」です。

 

コーヒーにも同じことが言えます。

ぜひコーヒーを口に含み、舌の上に乗せて味わってみてください。

それは軽やかに舌にすぐに染み渡り、潤すかもしれませんし、ずっしりとしたの上に乗っかり、濃厚ゆえに時間をかけてゆっくりと染み渡るかもしれません。

豆や淹れ方、焙煎方法によっても全く変わってきます。

 

コーヒーのコクを意識し、舌で感じることで1杯1杯の違いを感じることができます。

食後に飲む際にはあっさりと、ブレイクタイムにはしっかりとしたものを飲みたいと言った時の、選択の基準にできるポイントだと思います。

 

 

酸味


 コーヒーに酸味?という方も多いのではないでしょうか。

「酸味」を感じられるコーヒーはたくさんありますし、僕は酸味の強いコーヒーの方が好きでです。

レモンや梅干しをかじった時のことを思い出してください。舌の側面が「キュッ」となりませんか?

私たちは舌の側面の部分で酸味を味わうので、酸味を思い出した時に舌の側面がキュッとひきしまるのです。

 

同様に、コーヒーを口に含んだ時にキュッと感じるかどうかによって、酸味の度合いを感じることができます。

あるコーヒーは酸味がほとんどなく、コクの深い濃厚な味わいかもしれませんし、あるコーヒーはまるで柑橘類のジュースのように爽やかな酸味があり、刺激的なものかもしれません。

これは豆や焙煎度合い、加工法などによっても大きく異なります。

 

コクが強いか、酸味が強いかで好みが大きく分かれます。

自分はどちらが好きなのかを考えると、お気に入りの1杯を選ぶ基準になるのではないでしょうか。

 

 

風味


 最後は「風味」です。

この要素が一番感じにくく、表現が難しいものではないかと思います。

なぜなら、ここまでに紹介した3つの要素が混じり合うことで、この風味を形作るからです。

 

例えばBBQソース風味のスナックなどを考えてみると、あの独特の香りとソースのほのかな酸味、濃厚なコクが表現されていると思います。

同様にコーヒーも3つの要素のバランスが、1杯の風味を生み出しています。

 

芳ばしい香りで、ほどよいコクとほんの少しの酸味を持ったローストナッツのような風味。深く焙煎することで、まるで炭のような深い香りと重厚なコクを持った酸味のほとんどないスモーキーな風味。

このように、それぞれのコーヒーは独特の風味を持っています。

それは、豆や焙煎方法や淹れ方によっても違いますし、自分の体調によっても異なります。

 

今日飲む一杯は、どんな風味なのか。どう表現できるかを考えてみると、何気ない1杯のコーヒーが1日に刺激を与えてくれます。

 

 

今日紹介したポイントを参考に、ぜひコーヒーを深く味わってみてください。

その上で自分の好きなコーヒーを見つけることで1日が楽しくなりますし、リフレッシュするきっかけにもなるのではないでしょうか。